1. 食べるスープ

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無限麻辣湯ができるまで

無限の店主は2005年、当時付き合っていた中国人の彼氏(現・夫)を追いかけて中国上海に渡りました。
その頃の上海は麻辣湯ブームのはしりで、小さな麻辣湯屋さんがたくさんありました。
屋台のようなお店が多かった頃です。


当時の上海の麻辣湯店。屋外に並べられた食材からお客さんが好きな物を選ぶ。

寸胴鍋も屋外にあることが多かった

 

当時中国語がヘタだった店主は注文方法がわからず、入るのを躊躇っていたのですが、街中にある「麻辣烫」の看板や店先で湯気を上げる不思議なスープが入った寸胴鍋、多種多様な食材がずらりと並ぶ風景には何とも言えない魅力があり、勇気を出して初めて入ってみたのが同年3月。店主は一発で麻辣湯のとりこになりました。複雑なスパイスの風味、自分で具材を選ぶ楽しさ…こんな食べ物は初めてでした。


屋外で湯気を上げる麻辣スープの寸胴鍋

当時の麻辣湯の出来上がりはこんな感じ

 

その後いろいろな麻辣湯の屋台を食べ歩いた店主。多くの麻辣湯屋さんは宅配もしてくれたので、オフィスでの昼食、自宅での夜食も麻辣湯三昧でした。同僚から「あなた、電話で麻辣湯の宅配を頼む時の中国語が一番うまい!」と笑われるほど。それだけ場数を踏んでいたんです(笑)。
そして次第に「この味がなんで日本にはないんだろう」と考え始めます。そして、「もし自分が日本に帰ることがあれば、麻辣湯を日本に広めてみたい」と思うようになります。ここから麻辣湯の研究が始まりました。
幸いなことに、夫の両親は中国料理の料理人でした。両親やその同僚、街の麻辣湯屋さん、香辛料を卸すスパイス市場などから麻辣湯の作り方を聞き出し、休日に試作を繰り返し、徐々に独自の配合を確立していきました。


上海のスパイス市場の一角にて。スパイスを扱う小店舗がひしめき合い、ありとあらゆる香辛料、調味料が揃う。残念ながら写真の市場はもう閉鎖されています。

 

2012年、ひょんなことから日本に帰国。大阪に移住することになりました。大阪の活気を見て「ここでなら麻辣湯を広められる!」と思った店主は、長年の夢を叶えることにします。まずは日本の麻辣湯屋さんで働かせてもらい、オペレーションや飲食店の基本を勉強させてもらいました。
そして独立に向けて動き出すのですが、麻辣湯屋を開くにあたり、困難だったのがスパイスの調達です。日本ではあまり使われないスパイスも多く、仕入れ先を探すのに少々時間がかかりました。
また、本場の麻辣湯屋さんでは化学調味料を多用しますが、ここは日本。自然の味で麻辣湯を提供できるよう、配合を少し変えました。今でも、無限麻辣湯のラー油や麻辣ペーストは無添加で手作りしています。
そして2016年7月、大阪日本橋で開業。


オープン当日

 

当初は不安でいっぱいでしたが、麻辣湯というよくわからない食べ物屋に勇気を出して入ってきてくださる日本人のお客様、故郷の味を懐かしんで食べに来てくださる中国人のお客様、興味を持って遠方から来てくださるお客様、常連になってくださるお客様…。
たくさんの方に支えられて無限麻辣湯は今日も営業できています。

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